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 ニューヨーク RUSH & メジャーリーグ観戦記 2013

 08.22日−3 ヤンキース VS レイズ 後編







 6回表に逆転満塁弾を食らったヤンキース、その裏もトーリスに3者凡退に抑えられます。YMCAで気分転換します。客席全員踊り出すのかと思って怖かったがそんなに踊ってる奴はいなかった。




 そして国歌タイム。こちらは全員起立して歌いだすので日本人の自分も同調圧力で立たされます。




 さらにクイズ。執拗なまでにイニング間はクイズを挟んできます。




 次に試合が動いたのは7回裏。日本風に言うとヤンキースのラッキーセブン。ジェット風船はありません。

 レイズは3番手のペラルタを送ります。実績のある中継ぎ投手ですが、全く打てそうに無かったトーリスに比べるとなんか打てそうな気がします。




 カノーをいきなり歩かすと、松井の55番を継いだオーバーベイ(最大ズーム)が奇跡のツーベース。さらに四球で満塁のチャンスを作ってペラルタをノックアウトします。




 レイズ4番手はマギー。この不敵な前傾姿勢。仕事人って感じでとてもいい味を出しています。ニックスを三振に取り2アウトにこぎつけます。ああ、これはこいつに抑えられるなと思いました。




 しかしチームを救ったのがAロッドの代役アダムズ。際どいボールを振らず、ストライクをカットするルーキーらしからぬ消極的なバッティングで押し出しを選び1点差としました。




 ここでヤンキースは勝負に出ます。ラストバッターのキャッチャースチュアートに替えて今日出てなかったロートル四天王の1人、バーノン・ウェルズを代打に送る燃える展開。




 ウェルズはさっきマイヤーズが打った右中間(あそこは入りやすい)へ満塁ホームラン返し!と思いきやエンタイトルツーベースで逆転!

 しかし審判が揉めています。なんか客がボールに触ったとかで一塁ランナーの帰塁も認められ走者一掃、7-5とヤンキースが大逆転しました。




 こうなるとヤンキースは勝利の方程式。
 7回5失点のサバシアをようやく下ろし、リベラに繋ぐセットアッパー、デービッド・ロバートソンが登板します。
 フーディーニ(脱出王)の異名を持つこのロバートソンもリベラと同じくらい見たいピッチャーでした。K/9(奪三振率)11.35とかいうおかしな数字が見えます。




 本物のメジャーリーガーがそこにいた。

 なんじゃあこの球は!! 今までのピッチャーと比べても格段に速くて鋭い時空が歪んだようなボール。当てるだけで精一杯という感じで、2三振を奪いあっという間に3凡に取ります。
 間違いなくこの日見た中で最も印象に残った選手でした。ええもん見さしてもろうたわ。




 8回裏はイッチの最終打席。最後なので最大ズームで。しかし三振に倒れます。本当に1日1本しか打たないんだなあ。




 リベラ兄貴オッスオッス!
 ラスト9回表、エンターサンドマンが流れ、客席はスタンディングオベーション。もはや神の領域に入った守護神マリアーノ・リベラが登場! 見られて良かった!




 リベラニキのボールは、ロバートソンに比べると遅いなあ。兄貴の投げてる魔球カッターのすごさはここからじゃわからん。客席から見る分にはロバートソンの球の方が鮮烈だった。

 まあしかしこの顔ですね。顔で抑えるという感じ。昔、選手晩年にベイスに帰って来た佐々木も顔で抑えていると言われていたのを思い出しました。




 しかし大物ルーキー、マイヤーズはそんな空気を読みません。ボテボテのファーストゴロに全力疾走、リベラニキがベースカバーにチンタラ走っていたため内野安打で出塁します。




 その後はさすが兄貴、きっちり打たせて取って4凡に打ち取りゲームセット。7-5でヤンキースが勝利しました。
 イチローもチンコに手をやりながらご満悦です。

 その後のヤンキースの失速を考えるとセピア調にしたくなる写真ですが。




 しかし暑かった。スタジアムはフライパンのようだったので両腕が松崎しげるになっちまった。

 初のメジャーリーグ観戦でしたがとてもいい試合でした。 イチローも1本ヒットを打ったし。ロンゴリアのメジャーリーガーらしい一発。 大器マイヤーズと代打ウェルズの満塁打の応酬による逆転に次ぐ逆転。 そして最後はロバートソン、リベラを見られた。155ドルは高くは無かったわ。

 そしてメジャーのスタジアムの雰囲気について。よく「メジャーは静かに見られる、日本は応援がうるさい」という声がありますが内野の雰囲気はそんなに変わらないと思います。こっちの客だってそんなに礼儀正しいわけではなく、日本だって組織だって応援してるのは外野だけだし。そもそもメジャーには外野席が少ない、ほとんど存在しない球場もあるくらいで。アメリカでは野球は内野で見るもので外野席のニーズが無いんでしょう。

 ゴミ捨てのマナーは日本の方がマシな気がしました。ゴミは袋も容器もみんな散らかしっぱなしで帰ってます。特に汚いのがナッツ系の殻ですね、あちらこちらに散乱してます。こちらではゴミは放置して帰るのがデフォなんでしょう。その割にコンコースにはゴミ箱がちゃんといっぱいあったけど。




 そんなわけで大満足でスタジアムを後にします。今度は来た時とは違う地下鉄4番線に乗ります。




 このホームは外になります。しかし試合終わったばかりだというのにそんなに混んでいません。46000人入ってたはずなんだが。日本だとホームがパンパンになる所ですが、やっぱり客の交通手段が分散してるんでしょうか。

 この後は一気にマンハッタンの南端まで行ってフェリーに乗ります。自由の女神を横目に見ながらスタテン島へ。マイナーリーグの試合を2時間ほど見た後マンハッタンに舞い戻ってブルーノートへジャズを聴きに行くという、この旅行で最もタイトに動き回る所になります。



次回 09.22日−4 スタテン島へ〜マイナーリーグ観戦








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