2 セントルイス編
6/17早朝のシカゴ、ウィリスタワーを通りすぎユニオンステーションまで20分ほど歩きます。アムトラック・リンカーンサービスに乗ってセントルイスまで。
NYやLAの駅のようにホーム番号がはっきり表示されません。予約書を見せてしつこくセントルイス？と尋ねました。シカゴから四方にいろんな便が出てますからね、シアトルとか行っちゃったら大変じゃないですか。
途中シカゴ郊外ジョリエット駅。ここには駅前に独立リーグ、ジョリエットスラマーズの球場がある。ゲームの時間が合えば行きたかった。
定刻通り5時間でセントルイス、ゲートウェイステイション到着。途中結構どしゃ降りが降ってましたが到着時は小雨ですぐ止んでいきました。絶対遅れると思ってましたがこんな時間通り着くんだったらデーゲームならシカゴから日帰りできますよ。過去の経験からアムトラックは必ず遅れる、国内便飛行機は遅れないという印象がありましたが今回完全に裏目に出ました。
ホテルは駅前にあるレッドライオンホテル・シティセンター。なんか宗教的ですが普通のホテルです。カージナルスの試合を見に来るならこのホテル一択じゃないでしょうか。球場まで歩いて10分、値段は手頃だし部屋は広いです。チェックインの時日本語でようこそと言ってくれました。こんなことはここだけでした。球場やアーチの周りにはいいホテルがいっぱいありますがちょっと高いので。
早く着きすぎたので待合所で座ってましたが警備員が旅券をチェックして用が無いなら出ろと言われます。セントルイスはあまり治安のいい方ではないので駅には警備員がたくさんいます。
時間があるのでちょっと散歩。鉄道が隆盛だった頃のかつてのユニオン駅を改造したホテル。歴史的建築物らしい。その裏は水族館やレストランがあると聞いたがどう見ても廃墟でした。
アリーナのエンタープライズ・センター。この数日前NHLスタンレーカップでセントルイスブルースが優勝しました。ちょっとしたお祭りムードがありました。
ホテルのチェックインを済ましてセントルイスのランドマーク、ゲートウェイアーチを見に行きます。歩けないことはないですが地図で見るよりアメリカの町は実際歩くと遠く感じる。メトロリンクに乗って行きましょう。
見えてもたどり着くまでは結構歩く。近くに着くとそのデカさに圧倒されなるほどこれは一見の価値ある。トロッコのようなものに乗って上まで行けるらしいけどそこまでしたくない。ちなみに川向こうのイーストセントルイスは治安がかなり悪いらしいです。
そして球場へ。カージナルスの本拠地ブッシュスタジアムはゲートウェイアーチから歩いて10分。アーチからスタジアムの辺りは観光地なので整備されていて綺麗です。
カージナルス×マーリンズ ＠Bush Stadium
カージナルスはワールドシリーズ制覇数がヤンキースに次ぐ2位の安定して強いチーム。セントルイスはかなり野球熱は高いと言われてます。こんな月曜の不人気マーリンズ戦でも熱気を感じました。ワクワク感が半端ない。週末で人気カードになると比べ物にならないぐらい凄いのでしょう。NYやLAほどの大都市じゃないが野球人気は高いというと、やっぱり広島が近いのでしょうか。
セントルイスの街並みが見える景観とレトロな雰囲気、これぞメジャーリーグの球場。気に入りました。
怪しい奴らによる始球式。
どこかの吹奏楽部でしょうか。少年少女たちの国歌演奏で試合開始。
見たかったのはゴールドシュミット。この年Dバックスから移籍して来ました。毎年30本打つスター選手なのはもちろんクリスチャンでメジャー一性格のいい聖人。ユニフォームを着たキリストと呼ばれるほどです。メジャーリーガーはアメリカ人の縮図でいい人はほんといい人で嫌な奴はほんと嫌な奴と差が激しいです。あとポール・ゴールドシュミットっていう名前がかっこいい。
日本でも有名なヤディエル・モリーナ。世界一の捕手と呼ばれるフランチャイズプレイヤーなのでチーム一の人気。 今期限りで引退表明と思ってましたがよく見たら2020年いっぱいでした。
月曜でもまあまあ客は入っています。カージナルスは他にマーリンズを出る喜びのオズーナが4番で戦力は揃っていて、カブスとブリュワーズを刺して地区優勝を遂げています。メジャーの他地区は優勝する強豪チームがだいたい決まってますがナショナルリーグ中地区だけは大混戦。今回の旅行ではそのナリーグ中地区の観戦がメインです。アメリカンリーグの中地区はホワイトソックス以外行きにくい所が多くて。
先発は元巨人のマイコラス。メジャー復帰1年目は最多勝になるほどでしたが2年目は苦しんでいます。毎回ヒットを打たれますがマーリンガン打線は常に単打なので怖くありません。
名選手をファイヤーセールで売り払った暗黒マーリンズ。ですが小粒な選手たちが団結したのかこの時期はそんなに弱くなかった。ヤンキースで40発打ってたグランダーソン、流れ流れてここに来た。打率1割台ですが1本ヒットを打って見せました。帰ってから気づいたんですがこのヒルマンさんはあの日ハム監督だったトレイヒルマンでいいらしい。現在マーリンズのコーチです。コーチにしてはいい背番号を付けている。
夜が更けていい雰囲気になってきました。
カージナルスはカーペンターのホームランなどで2点リード。マーリンズは元中日のチェン・ウェインをビハインドで出します。1イニングは抑えますが2イニング目でつかまり降板。ロングリリーフも出来ません。代わったブライスがチェンの出したランナーをきっちり帰すスリーランホームランを打たれ勝負あり。マイコラス、ヒルマン、チェンと結構意外な人が出てきました。
ホテルまで10分くらい夜道を歩いて帰りました。試合終了直後は人がいっぱい歩いているので危険な雰囲気はありませんでした。
ワシントン編
6/18朝7:30にホテルをチェックアウトしてメトロリンクでセントルイス・ランバート空港へ。
日本からの直行便が無いせいか、この空港はアメリカって感じがすごくします。ワールドワイドな感じがしません。
今回この便だけは遅れず時間通りにワシントンに着きました。ワシントンロナルドレーガン空港。この2年前にも来て綺麗でアクセスも良くとても気に入った空港。帰ってきた気がします。
このワシントン経由にするかミネアポリス経由にするかはギリギリまで悩んでいたのでワシントンのホテルがほとんど空いてませんでした。空いててもめっちゃ高いか、逆に安すぎるドミトリーしかないので今回ダウンタウンの方には泊まらずロズリンという地域に泊まることにしました。ロズリン駅はレーガン空港からはわずか3駅なのです。
2年前買ったSmarTripカードでワシントンメトロに乗ってロズリンへ。
駅からちょっと歩くThe Inn of Rosslynにチェックイン。アメリカ映画に出てくるよなモーテルタイプの所ですが冷蔵庫もあるし冷房もガンガン効くし必要な物は全部揃ってます。
そう、このワシントンは6月中旬でかなり暑かったです。セントルイスもまあまあ暑かった。寒いのはシカゴだけです。 ロズリンは高級住宅街らしいので夜歩いても怪しい感じはしませんでした。
2年前雨でボルチモアの試合が順延したことで出来なかったワシントン観光をしつつナショナルズパークへ向かいます。
一度見たかったホワイトハウス、トランプ俺だ！来たぞ！ いやこの頃はめちゃくちゃ晴れてたんですけどね。
またメトロに乗ってワシントン記念塔に着いた頃にはかなり雲が増えてました。
スタジアムがあるネイビーヤード駅に到着。駅からすぐは外野の入口になるので球場正面が見たかったのでわざわざ歩きます。
そして正面入口から入場したその瞬間でした。ドンガラガッシャーン！！と轟音が響き、溜まっていたものが爆発したかのような大雷雨が降り出しました。
でもね、ここまでいかにもなゲリラ豪雨ならまあ止むだろう、と思っていました。しかし止みそうと思ったらまた本降りに、を繰り返しなかなか止みません。
この旅行現地の雨予報が多かったのでもし野球が中止になった場合に他に見られるライブとかないか事前にチェックしていました。2年前のボルチモアでは朝から雨が降ってたため球場開場すらせず中止だったんですよ。そういう時はライブに行こう。しかし開場した場合はどうなるか待ち続けよう、それも面白い。
このワシントンではここからまあまあ近いAnthemというライブハウスでThe Lonely Islandという お笑いラップグループのライブがありました。 そっちに行こうか迷いましたが、しかし止む可能性もある。何よりどしゃ降りの中移動したくありません。
結論から言うと中止でした。21時になりもう雨は止んでいましたが中止のアナウンスが流れた瞬間待っていた客から大きいブーイングが起こりました。メジャーって0時過ぎても延長することあるじゃん、21時からやれよと自分も思いブーイングして来ました。実際2時間遅れで開始とか割とあるはずなんじゃないか。
ナショナルズはどうにも縁がありません。
2017年にワシントンまで来ていて見に行くつもりでしたがハーパーが怪我で欠場していたためレディガガのライブに切り替えました。
この2019年はワシントンまで来て移籍したハーパーのいるフィリーズとの試合が雨天中止。こうなるとナショナルズじゃなくて呪いのアイテムはハーパーなんじゃないかという気がします。
実はもう一度ニューヨークに行ってメッツとフィリーズの球場に行きたいという構想があります。ハーパーがまだいたらフィリーズ絶対雨降りそうだ、2日はみとかないといかん。しかしナショナルズはこの前の日も中止だったんですよ。MLBでめったにない2日連続中止に出くわすとはもうどうしようもない。順延日は9月とか言われてそのチケットは自分のスマホのウォレットにずっと眠っています。
そんなわけで二度も雨に会いもう来たくないワシントンですが、なんかまた来そうな気がします。