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 カリフォルニア MLB観戦記 2015

 09.4/10−2 エンゼルス×ロイヤルズ







 試合開始が近いので自分の席に着きました。




 エンゼルドッグは、ドジャードッグと変わりません。




 そしてホーム開幕セレモニーが始まりました。
 トラウト、プホルスという2大スターを擁するエンゼルス。対するカンザスシティ・ロイヤルズは昨年ワイルドカードからワールドシリーズに進出、ジャイアンツのバムガーナーの連投に抑えられたものの、今のメジャーリーグで1、2位を争う強豪チーム。いいカードや。




 エンゼルスの選手があっちを向いているので3塁側に座ったほうが良かったかな、ところがどっこい右打者を見るためには1塁側で無ければならんのです。




 Lorelei Sincoというシンガーによる国歌斉唱。巨大な星条旗が広げられます。







 ビッグ星条旗が開ききった所でスタジアムは盛り上がります。しかしこの席からならこんな感じ、星条旗を見るベストポイントの席はサンフランシスコで押さえているのでそっちに期待します。




 さらにはAir Force C-17が爆音を上げてスタジアムを横切りました。




 始球式はマイク・ウィットさんという完全試合も達成したことがある元エンゼルスの名投手。70才くらいの相当往年の選手かと思ったらまだ55才で80年代が全盛期の人でした。




 外野の滝の所から花火が上がっていよいよベースボールタイム、試合開始です。




 エンゼルス先発はゴツいタトゥーのヘクター・サンティアゴ。去年日米野球に来てくれて沖縄で先発して負け投手になった男といえば知っている人もいるのではないでしょうか。いまいち10勝を越えられない投手だけにカウントを悪くしてテンポは良くないです。




 ロイヤルズ不動の若き4番ホズマーのタイムリーでいきなり1点を失う。4番といっても3割ちょうど、ホームラン18本くらいの選手。

 ロイヤルズに飛びぬけた打者はいなくてみんなこのくらいの成績。ホズマー、ケイン、モラレス、ムスターカス、ゴードン、ペレスとだいたい.270〜.300、ホームラン15〜20本くらい。これはこれでどこからでも点が取れるとても嫌な打線である。




 そしてマイク・トラウト登場! このビフタネンを彷彿するアメリカのガキ大将ルックスがいい。
 メジャーでは最強打者は2番に入る。流線型打線ってやつだ。




 さらにアルバート・プホルス!
 去年日米野球を娘の運動会のためにドタキャンした男。会いに来たぞ! こっちからここまで見に来てやったぞ!




 でも2人とも初回は凡退。
 ロイヤルズ先発はジェーソン・バルガス。10勝10敗、防御率4.00前後の投手ですが、ロイヤルズに飛びぬけたエースは存在せず、先発陣はみんなこのくらいの成績。バルガス、ボルケス、ベンチュラ、ガスリー、ヤング、だいたい同じ感じ。20勝投手のクエトが入って来てもこんな感じになったのでロイヤルズに来るとみんなこうなるんじゃないだろうか。

 それで何故強豪なのかというと、ロイヤルズは鉄壁のリリーフ陣を誇るので先発は5〜6回を2〜3失点に抑えて試合を作ってくれればいいのです。この日のバルガスもクレバーなピッチングで6回2失点と自分の仕事をしました。




 プホルス兄貴の紹介。通算1500打点以上は現役ではAロッドと2人だけらしい。




 エンゼルスタジアムの1層目の席は傾斜がゆるくここでも横浜スタジアムを思い出しました。




 ドジャースタジアムに比べると観客もそんなに盛り上がらない。メジャーリーグらしい、それぞれ好きなように過ごしている感じですね。ドジャースってやっぱり凄いんだなあと改めて思います。




 5回ロイヤルズはケインのタイムリーで1点勝ち越し。高校生の時にバスケ部のメンバーから外されて野球を始め、ほんの10年でメジャーリーガーに登り詰めたという逸話を持つ恐ろしい男。去年までは青木と共に外野を守る好守の選手という感じでしたが今年から長打力もついて3番に定着しています。




 さらにモラレスのホームランで1-3とリードされ、トラウトもこの表情。







 ここで何故かイントロクイズ。




 6回に再びトラウトとプホルスの打席。やっぱりこの2人じゃないと点が入る気がしません。 この並びは最高にかっこいい。




 トラウトはヒットを打ってくれました。さあここでプホニキのホームラン見たいよ! しかし結果はゲッツー。




 ランナー無しとなった所で4番を打つフリースにソロホームランが出ました。ああプホルスが出てれば逆転3ランだったのに。エンゼルスちぐはぐな攻めで1点リードされたまま終盤へ。




 7回のゴッドブレスアメリカタイムではまた軍人さんたちが登場。さっきC-17に乗ってた人たちでしょうか。USA!! USA!!




 8回、エンゼルスの名物マスコット、ラリー・モンキーが出てきて、逆転だ! 逆転だ!とスタジアムを盛り上げます。




 しかしロイヤルズにはH-D-H(ヘレラ−デービス−ホランド)と呼ばれる鉄壁の3枚ストッパーがいます。
 まずはゴツいヒゲのケルビン・ヘレラ。




 中軸に回るのでエンゼルスは絶対にこの回逆転しなければいけません。
 トラウト対ヘレラ、まさにメジャーリーグの名勝負! 結果はライト前ヒット! さあ逆転ホームランの準備は出来た、プホニキ頼むよ!




 あらひどい空振り。

 現地で見てた時もうプホルスは今年ダメなんじゃないかと思いましたよ。でも夏場にホームランを量産していたのでこの日は相手が悪かった、おそらくトラウトには長打さえ打たれなければ大丈夫、次のプホルスを徹底マークするのがロイヤルズの狙いだったのでしょう。




 9回表ロイヤルズはしぶとく出塁し、ケインが押し出しを選んで追加点。このしつこい嫌な攻撃、強い時の中日みたいな隙の無さです。




 そして9回裏、ラリー・モンキーの盛り上げも空しくこの男が登場すればお手上げでした。

 防御率0点台のセットアッパー、ウェイド・デービス。今シーズンは抑えのホランドが怪我や不調でイマイチだったのでクローザーもやってました。先発の頃はたいした投手では無かったものの、リリーフに回ってほとんど点を取られない投手に変貌、オールスターに出た時防御率0.45という。日本で言うと全盛期の藤川でしょうか。この日は無慈悲な3三振で締めました。




 というわけでロイヤルズ4-2で勝利。
 トラウトは2安打1四球と片鱗を見せてくれたものの、プホニキなあ。どっちかの開幕ホームラン見たかった。ホーム開幕戦の相手にはもっと弱いチームを選ぼう。

 どっちかというとロイヤルズの隙の無い野球のファンになってしまいました。飛び抜けた選手がいなくても1人1人が自分の仕事をすることで強いという。デービスだけは飛び抜けてると思いますが。40発の選手が2人いるよりも、.280 15本の選手が9人いる方が強い。




 さあ帰ろう。アムトラックとAngels Express、どっちがいるんだろう。あの赤い車両は! ということでやっぱり Angels Express優先のようです。この駅単線しかないのでアムトラックはどこで待っているんだろう。

 スタジアムからアナハイム駅までは駐車場。帰る車がガツガツ走っていて危ないので、慣れている現地の人の一団の後ろにくっついて歩きました。




 試合は22:30に終わったので、アナウンス通り30分後の23:00にAngels Expressはアナハイム駅を出発しました。
 LAユニオンステーションに着いたのは23:50。メトロに乗って0時過ぎにホテルに到着。明日はサンフランシスコへ行くためにまた早起きです。



次回 10.4/11−1 ロサンゼルス−サンフランシスコ〜オー・ドットコー・コロシアム






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