比較的ユルかった最初のロサンゼルス2日間は終わり、いよいよ旅はハードモードに入ります。まずは波乱のサンディエゴ編へ。LAからサンディエゴはアムトラック、PACIFIC SURFLINER号に乗り南へ3時間。午前中に移動し、昼にパドレスの本拠地ペトコパークでメジャーリーグ観戦、夜はBlue Octoberのライブを見る。 朝食を済ませホテルをチェックアウト後、7thメトロセンター駅からユニオンステーションへ行きますがなかなか来なくて通勤時でもありホームは人で溢れる。ユニオンステーション行きのあの数字がどんどん増える。やはりLAメトロは遅れることも多そうだ。 やっとユニオンステーションに着くと、自分の乗るPACIFIC SURFLINER、8:30発サンディエゴ行きが「CANCELLED」。 キャンセルドほど絶望的な響きもない。遅れるんじゃなくて有無を言わさず「動かすのやめた」なのである。これがアメリカなのだ。 こういう時アメリカ人は駅員に詰め寄ったり怒ったりしない。ダニー・デビートみたいな駅員が「次の9:50発のに乗れ」と説明しているのですごすご引き下がっています。お客様は神様の日本と違って、アメリカでは対等の立場、いや下手すると店員の方がルールブックで客は従うしかないみたいな空気があります。 自分もダニーを捕まえて「9:50の便はちゃんと動いてるんだよね? それにはこのネット予約した8:50発のチケットで乗れるの?」と聞くと「問題ない」とのことなので、待つしかない。 まあ9:50発でも試合には十分間に合う。1時間程度なのでユニオンステーション内をうろうろして待つことにした。空港行く時に乗るバスFLYAWAYの乗り場の下見とか。しかしさっき駅員に聞く時スムーズに英語をしゃべっていたような気がする。必要に迫られないと英語なんか話せない。 時間が来たので乗り場で待つ。今度はちゃんと来るんだろうね。来るー、きっと来るー。 出たー! この2階建ての車両は近くに来ると思った以上にデカくて迫力がある。ニューヨークの時乗ったやつは1階しかない普通の車両だっただけに。 車内はすでにかなり混んでいた。この便はLA始発ではなくその前のサンタバーバラから出ているので。本来乗るはずの前の便はLA始発だったのに。歩いて歩いてようやく窓際が開いている席を見つけ腰を下ろす。その後も客は増えていって座れない客も多い状態に。2便分の客が乗っているんだから仕方ない。 そんなこんなでやっとサンディエゴへ出発。 40分ほどでアナハイム駅に着く。エンゼルスタジアムがある駅で、この次の日に立ち寄ります。ネズミーランドには用はない。野球観戦だけの男の一人旅なのだ。 アーバイン駅。田舎なのん。 オーシャンサイドという駅の近辺に着くと、おびただしい数のリゾートホテルが立ち並ぶ。反対側の席を見ると美しい海岸線がずーっと見える。これは帰りには海の見える方に座らないといけませんね。 ハイウェイと併走しているとアメリカ大陸を疾走している感じが出ていい気分。 サンディエゴにはクアルコムの本社がある。ということは、着いた。 なんとかサンディエゴに着いた。立ち並ぶヤシの木が南国ムードを出している。 正式名称はサンタフェ駅。いろいろな路線が乗り合っています。駅にはトイレがあったけど汚くて怖い。 路面電車もとてもデカイ。都電荒川線の倍ぐらいある。 街歩きしながら今日泊まる500ウェストホテルへ。安い簡易ホテルである。サンディエゴでまともな所に泊まろうとすると200ドル以上のホテルしか無かった。例によって夜中〜早朝の数時間しかいないし男一人だしでそんな高いのはもったいない、ここなら4000円くらいで泊まれる。1回くらいこういう所に泊まってみるのもいいだろう。 フロントで荷物を預けようとしたらこのホテルは荷物預けはやっていないと言われる。あれ、予約したbookingには荷物預けOKと書いてあった気がするけど。 前述したようにアメリカは客の立場は強くない。アメリカの店員・係員では、板尾の嫁みたいなタイプの若い女が一番融通が効かない・感情的な気がする。おっちゃんが一番感じいい。おばちゃんは悪態をつきながらもやってくれる。若い男は俺は俺の仕事だけするという機械的な奴が多い。 このフロントにいたのはまさに板尾の嫁だったので取り付くシマもなかった。この程度の荷物ならペトコパーク入れそうな気もするが…。ホテルのチェックインは3時から。あと1時間ちょっとである。試合開始は3:40、ペトコパークまでは歩いて20分くらいだから間に合うっちゃ間に合う。 迷った結果チェックインしてから行くことにした。試合後行くライブハウスHouse of Bluesはホテルとペトコパークの間にあるのでチェックインしてから行った方が断然楽なのだ。 近くのデカいショッピングモールに行き、スポーツグッズ店などを見て周り時間をつぶす。 ホテルに戻るとフロントは板尾の嫁から若い男に交代していたので2:50くらいにはチェックインできた。 部屋は、ベッドとタンスが一つあるだけで独房と呼ぶにふさわしい。愛のプリズン。まあテレビはあるし一晩過ごせればいいのでこれで十分。トイレとシャワーは共同。一晩だし怖いのでシャワーは使ってない。 さて急いでペトコパークへ向かう。途中夜のライブ会場House of Bluesに通りすがる。今日はBlue October、明日はカナダのポストグランジの雄、Three Days Graceである。これも見たかったが看板ボーカルが最近脱退しているのでパス。 ペトコパークはあのように街中に突如姿を現す。00年代の新球場らしく、ダウンタウンと一体化している。サンタフェ駅から急いで歩いても20分以上かかると思います。 計画通り3:20にはペトコパークに着いたが甘かった。入場には例の金属探知ゲートがあり、プレーボールの3:40近くになると客が大勢詰め掛けるので行列ができ入場にはかなり時間がかかる。やはりプレーボール時間直前に行くと混みます。ホーム開幕セレモニーはこのように球場すぐ外で見ることに。 やっと中に入り、とりあえずすぐ近くの入り口から入ってみる。ここは外野席だった。とにかく早く席に着いて試合を見たい。自分の内野席まではまだ歩かなければいけない。しかし1回表、ジャイアンツの先頭バッター青木の打席だから試合自体には間に合っていたことになる。 コンコースは大勢の人で混みあっていた。始まってるんだから試合見ろよ試合! ようやく自分の席を探し当て着席。列の真ん中でかなり狭っくるしくもう出られない。ワイこんな席買ったっけ。 ここまで非常に慌しかったので動きたくない。 ペトコパークといえばメジャーリーグで最もホームランが出ない、打球が飛ばない球場として知られている。しかし入ってみると狭く感じる。ヤンキースタジアムを小さくしたような。南国で空気が湿っているのが最も飛ばない要因らしいけど。ちなみにペトコって何かと思ったらペット用品のチェーン店だった。ペット・コーなのね。 次回 06.4/9−2 パドレス×ジャイアンツ |