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 ニューヨーク RUSH & メジャーリーグ観戦記 2013

 05.21日−5 ラッシュ/ライブ・アット・ハーシー・ジャイアント・センター







 PM6:45ぐらいにジャイアントセンターに戻ってきました。ファン歴20年近くにしてようやくラッシュを見られる。

 開場6:30、開演7:30なのでもう入れます。入る時荷物は結構見られます。さっき買った土産のチョコレートの包みまで見てました。ポケットの中とかは見ません。それが暗黙の了解のようです。






 まず物販に並んでプログラムと明後日のジョーンズビーチ公演に着ていくツアーTシャツを買いました。合わせて55ドルだったと思う。日本で買っても同じくらいでしょう。ちなみにこの日は吉川晃司のサムライロックTシャツに千葉ロッテの野球帽という出で立ちです。

 トイレに行くが意外にもあまり混んでない。アメリカは公共のトイレが全然無いからこういう所は混んでいると思ったけど。彼らは一体どこで用を足しているのだろう。

 というわけでアリーナに降り立ちます。アイスホッケー場でライブを見るのは初めてだがさいたまスーパーアリーナのアリーナモードと同じくらいの規模でしょうか。アイスホッケーを見てみたくなった。




 この会場のチケットは取るのが遅れたのでアリーナだけどほとんど一番後ろだ。しかし内側の一番端の列だったのではみ出して見れば前の頭はそんなに気にならない。次のジョーンズビーチでは結構前の方が取れたのでここではステージセットを後ろから見渡そう。

 まさにこの日のために超望遠カメラS9500が用意されたというわけだ。さあお前の実力を見せてみろ!





Set 1:

1."Subdivisions"
2."The Big Money"
3."Force Ten"
4."Grand Designs"
5."Limelight"
6."Territories"
7."The Analog Kid"
8."Bravado"
9."Where's My Thing?"
10."Far Cry"




 第一印象はDVDで見てたのと同じ人達だなあ、みたいな現実感の無さを感じました。
 本当に撮っていいのかと思ってたのでオープニング映像とか最初の方は撮っていなかった。始まると回りみんなカメラを取り出すので自分もどんどん大胆に撮るようになっていきました。

 どうせYOUTUBEに動画はたくさんアップされるので基本的にはライブに集中しています。このライブも検索すれば全曲出てくるので見て思い出しながら書いています。なんと便利な時代。

 今回のツアーは二部構成で、一部は80年代の楽曲が中心。
 "Subdivisions"、"The Big Money"、"Force Ten"という80年代中後期の代表曲3点盛りでスタート。 特に"The Big Money"はテンション上がる。




 5曲目はセットリストが変わる所で"Limelight"か"The Body Electric"のどっちかなのだが、聴きたいのは当然こっちだよな"Limelight"だ、やった!




 "The Analog Kid"。この疾走感とテクニカルなリフの応酬、個人的に一部のハイライトだった。




 インストナンバー"Where's My Thing?"から続くニールの強靭なドラムソロ。ここまででこのドラムソロが一番盛り上がった。フォー!フォー!の大歓声。




 "Far Cry"で一部終了。この時点でも大満足だったが二部はさらにすごかった。




 休憩を挟んで二部開始のオープニング映像。小人に扮した3人による寸劇。会場は爆笑に包まれる。何言ってるかわからないのが残念。




Set 2: (with Clockwork Angels String Ensemble)

1."Caravan"
2."Clockwork Angels"
3."The Anarchist"
4."Carnies"
5."The Wreckers"
6."Headlong Flight"
7."Halo Effect"
8."Seven Cities of Gold"
9."The Garden"
10."Manhattan Project"
11."Red Sector A"
12."YYZ"
13."The Spirit of Radio"




 一部は肩慣らしのようなものだったと思います。ラッシュの前座をラッシュがやったような。この二部が本番だった。

 ステージセットも一部とは比べ物にならないぐらいあらゆる特効が使われ、バックにはストリングス部隊。

 アルバム「Clockwork Angels」の楽曲が視覚的にもサウンド的にも強化され、強烈無比なライブが繰り広げられます。




 "The Anarchist"ではこのツアーの目玉の仕掛けだろう、吊り下げられた大型モニターが動き回り幻惑のショウを見せる。




 続く"Carnies"、アウトロではパイロから吹き上がる火炎放射、そして最後には大爆発。アリーナの後ろでも衝撃を感じた火薬量だったのだからステージにいる人はどんなだっただろう。

 "The Anarchist"も"Carnies"もアルバムを聴いた限りでは印象に残る曲では無かったのだが、このようにライブでは別物と呼べるほど魅せてくれた。それがClockwork Angels Tourなのだ。






 そしてついに来た!"Headlong Flight"!

 ただでさえ凄いこの曲にさらにストリングスが被せられ、ゲディのシャウト、そして3人のソロがフィーチャーされ、 転調に次ぐ転調で激しいうねりとなっていく。

 まさにこのライブのハイライトだった。40年の歴史を持つラッシュでこの最新曲が最高、やはり彼らは現役だった。
 最高や!ここまで来た甲斐があった。




 花札のような美しい演出。"The Garden"でアルバム「Clockwork Angels」の楽曲はフィナーレとなります。




 10曲目もセットリストが変わる所で"Dreamline"か"Manhattan Project"。この日は"Manhattan Project"でした。

 続いては再びニールのドラムソロ。一部でのストレートで激しいドラムソロと違ってここではエレクトリックサウンドを駆使した緻密なプレイを聴かせてくれる。




 そしてラストはお約束の超代表曲、"YYZ"と"The Spirit of Radio" 。

 特に"The Spirit of Radio"は間奏であの手拍子に包まれた時はようやくこれに参加出来たか、と感慨無量でした。




Encore:
1."Tom Sawyer"
2."2112: Overture/Temples of Syrinx/Grand Finale"


 アンコールで"The Spirit of Radio"に続くのはもちろん"Tom Sawyer"。今回は最新アルバムを大々的にフィーチャーしたツアーだったので、往年の曲は少ない方に思えた。それでもこの2曲だけは欠かせない。




 デッデン!デデデーデデデー! 光り輝くレッドスター、"2112"でいよいよ大詰め。




 ドンドコドドンドドン、ヘイ! ドンドコドドンドドン、ヘイ! 
 凝縮された荒々しいプレイがこれでもかと10分近く続きノリまくる。まさにクライマックスにふさわしい楽曲だ。




 ショウは終わった。寸劇映像も最後まできっちり見て席を立つ。
 このライブを明後日もう一度見られるなんて素晴らしい。しかも次は野外だ。




 さあ帰るか、と思ったが迎えのタクシーがなかなか来ない。仕方なく電話するが「すぐ行く」みたいな返事。
 他のタクシーに乗って帰りたくなったが、やっぱりタクシー乗り場みたいなのは無いんだなこれが。「なすすべなし山田ひとりぼっち」の心境だった。
 30分くらいしてようやくやって来る。しかも他の客を乗せてやがる。腹は立つがここは日本じゃない。アメリカはこのくらいルーズな仕事が当たり前なんだろう。

 0:00くらいにホテルに帰る。明日のニューヨークのホテルではお湯が出ないかも知れないのでここでゆっくり風呂に入って就寝。長い一日目がやっと終わった。しかし明日も早朝にニューヨークに戻り深夜まで動き回らなくてはいけない。次はヤンキースタジアムだ。



次回 06.22日−1 ヤンキースタジアムへ








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