13:00きっかりにセレモニースタート。このあたりの席でも非常に臨場感がありました。混んでなくていい感じです。 国歌斉唱の人はいなかった。ブラスバンド演奏のみでした。 そして両監督によるメンバー交換。と思ってましたが後で調べたアスレチックスの監督はこんな爺さんじゃないんだよなあ…。 この偉そうな人は誰だったんでしょうか。 アスレチックスは開幕6試合目。ローテが一回りして開幕投手を務めた若きエース、ソニー・グレイの登板です。これがここドットコに2回行った理由でもあります。チケットが安いというのもある。しかしなかなか可愛い顔してるな。 天気がいいので写真の写りもとてもいい。まだ25才、前年2桁勝利を挙げたばかりですが層の薄いチームなので彼にかかる負担は大きい。 打者で注目はアスレチックスはベン・ゾブリスト、マリナーズはロビンソン・カノー。そう、2年前ニューヨークで見たレイズ、ヤンキースの主力の2人がチームを変えて西海岸で見られるのです。この2人は前年日米野球にも来ていたので3年連続で見られました。 そしてカノー。ヤンキースの時とは違うラフな雰囲気がかっこいい。ただこの開幕時はとても不調で打率1割台。どうなることかと思っていたら夏場から猛烈な帳尻を発揮し例年と同じくらいの数字を残したのはさすがでした。 後はメジャーリーグ一のイケメンとも言われるアスレチックスのジョシュ・レディックが見たかったけど出てなかった。 安いシンプルなチーズピザを買ってきたけど、意外にデカい。 このスタジアムはメジャーリーグで最も不人気と言われていますが、それは多分アメフトをやる時メインスタンドになるあのデカい外野スタンドによって球場全体がビッチリ塞がれているのが大きい。 アメリカ人は囲まれるのをとても嫌がるようで、外野席はほとんど作らず街の景色がそのまま見えるのがオシャレとされています。この後行くんですがサッカー場ですら片方のゴール裏にはスタンドを作らないのがトレンドです。 しかし試合を見る分には関係ない。ここは一体感を高める派手な演出も少なく、天気のいい中まったりベースボールを見ることができます。ブルペンも神宮球場のように近くにある。アメリカンスポーツの一体感は強烈すぎて居心地の悪さすら感じることがありましたが、ここは異国から来た自分のような一人客が紛れ込んでも居心地は良かったです。 これこそ古き良きメジャーリーグの雰囲気、今回行った中でそれを一番感じたのはこのスタジアムでした。 外野席にはあやしい奴らがスタンバイしています。 試合の方はマリナーズ7番アクリーに伏兵の一発を浴び、グレイが1点を失います。 マリナーズ先発はJ.A.ハップ。いいのか悪いのか良くわからない投手ですがこの日は6回無失点の好投。 アスレチックス期待の若手マーク・カンハ。実力はあるが出場機会の無い他球団の若手を取ってきて育ったら売る、というアスレチックスの球団経営に合った選手。 イニング間にさっきの怪しい連中のアトラクション。リッキー・ヘンダーソンら、アスレチックスの往年の名選手をデフォルメしたキャラのようです。日本でもあればいいのに、カネヤンとか。 この競争の後アスレチックスが反撃を開始します。 開幕時好調だったのは4番DHのビリー・バトラー。デブ選手好きの自分が応援したくなる存在。 大好きな野球漫画に「ボブとゆかいな仲間たち」というのがありました。野茂が海を渡る前にメジャーリーグを舞台にしたシュールギャグという時代を先取りした漫画でしたが、主人公のボブにそっくりなので、もう彼のことをボブだと思うことにするよ。中途半端な打撃成績も似てる。ちなみにまだ20代。 そんなバトラーのヒットから下位打線が繋がり、2-1と逆転に成功。これにはそれまでノンビリ見ていた観客も総立ちで大興奮。 下町オークランドのファンはビジョンを使った派手な演出など無くても自然に大盛り上がりするのです。 いいぞ、これぞメジャーリーグ! まさにメジャーリーグ! ソニーグレイは8回途中を1失点、100球近くなった所でマウンドを降りますが、 マリナーズにはこの男がいました。前年のアリーグホームラン王、鳴り物入りで移籍してきた4番ネルソン・クルーズ。なんか若手時代に阪神が獲得する話もあったとか。来ていたら歴史はどうなっていたのでしょうか。ちなみに代わりに取ったのがケビン・メンチ。 それはさておき、グレイの後続がマリナーズ打線を切れずランナーを貯めて彼に回ってしまいました。 結果は逆転のスリーランホームラン! あーっ、俺のグレイの勝ち星が…。しかしメジャーの本物のスラッガーの一発、天高く昇っていくすごい放物線でした。いいもん見せてもらったぜチキショー。 カノーや客席のグリフィージュニアも祝福します。ちなみにこの球場はマリナーズファンたくさんいました。岩隈ユニもいたぐらいで。ビジターファンにも優しい球場。 しかし8回裏すぐに逆襲。ゾブさんのタイムリーツーベースで1点差。次は4番のバトラーだ! と思ったらなんだこのメガネは。なんと前の打席でバトラーには代走が出ていたのです。しかしこのエリック・ソガードは守備と走塁のスペシャリストで、このメガネの風貌で意外な人気があります。川崎ムネリンのような存在でしょうか。ここではきっちりバントを決め、同点のタイムリーを呼び込みました。 4-4の同点で8回終了。ここで予定していた3時間が経ってしまいました。スケジュールが詰まっているのでここで退散、なんというせわしない旅行。まあ明日また来るので。試合の方は延長11回までやった挙句結局アスレチックス負けたようです。 荷物を引き取り駅へ向かうのですが、ここでまたアムトラックのトラブルに見舞われることに。 次回 12.4/11−3 MLS アースクエイクス×ホワイトキャップス@Avaya Stadium |