9回終了、0-0の時点で行きに出来なかった球場内探検をしつつペトコパークを後にすることにします。 パドレスの歴史展示エリア。あまり良く見なかった。もう少し見ておけばよかった。 外野に向かう所にかっこいい看板がありました。 外野の裏はパーク・アット・ザ・ パークというエリアがあり、子供が遊べる小さい野球場がある。 ここが自由に見られる外野芝生席。 ここには最近若くして死んだパドレス最高の選手トニー・グウィンの銅像があります。これを見たかった。 でもペトコ・パークではプレーしていない。 ここでちょっと立ち見していましたが、やっぱり試合は終わりそうにありません。 というわけでここで切り上げ、いよいよBlue Octoberのライブを見にハウス・オブ・ブルースへ行きました。さらばペトコ・パーク、今度は開幕戦じゃなくてもっと空いてる時に来てみたい。今度はまず無いだろうけど。試合はジャイアンツが勝ったようです。 もう勝手知ったるサンディエゴダウンタウン。10分程度歩いてハウス・オブ・ブルースへ。19:00開場、19:30開演でしたが、開演の15分くらい前に来ました。 こういう小さいライブハウスに来るのは初めて。しかしここは入り口ではなく、バーやレストランが居並ぶ1階を通り抜けて裏口へ。ライブ開場の地下へはその裏口が入り口です。というわけでeチケットを見せて入りますが、パスポートと照らし合わせて本人確認までされました。今まで大アリーナやスタジアムでもされなかったのに。チケット安いのに。 入った1階が、ステージから見て2階でした。 このようにB1にステージがあります。なんか東京キネマ倶楽部みたいだな。下に降りたらもっと東京キネマ倶楽部でした。これくらい狭いなら後ろから見ても近い。後方の段差のある所に陣取ってました。 B1には休憩所兼グッズ売り場がありました。チケット安かったのでグッズは買いたい。ツアーTシャツ、キャップ、CD2枚を買う。売り子の兄ちゃんにチップもあげた。 Harvard of the South: Justin Furstenfeld vo,guiter Steve Schiltz vo,guiter Jeremy Furstenfeld drums Matt Noveskey bass 開演の19:30ジャストに前座その1、Harvard of the Southのライブが始まりました。なんのことはないBlue Octoberの変名バンドでした。ジャスティンと元Longwaveのスティーヴ・シュルツの双頭バンドで、ベースとドラムはBlue Octoberの人です。 Longwaveは日本でもそこそこ有名のはず。日本盤も出てたし来日もしてるし。確か自分もCDを持っていたような気が。あれはLongviewだったっけか? 少なくとも日本で全く無名のBlue Octoberより全然有名。無論アメリカではBlue Octoberの方が段違いに売れてますが。 Blue Octoberのプログレッシブな音楽性に比べればですが、このバンドはジャスティンが普通のロックンロールを歌っているように見えました。 このようにジャスティンとスティーヴが仲が良く楽しそうにやっているのが伝わってきて、Blue Octoberの自分を傷つけるような緊張感のある楽曲に比べるとリラックス出来る効果もあるのではないかと。 スティーヴはどちらかというとボーカルではなくギターの方に専念。オルタナティブなプレーで盛り上げてくれた。 スティーブはBlue Octoberのアルバム2枚にゲスト参加していて、Blue OctoberのギターのCBハドソンが抜けていたのでこのまま加入する方向もあったのではないか。結局CB戻ってきたけど。 30分くらいやって20分くらい転換があって、前座その2の女性シンガーAshleigh Stoneが登場。Blue Octoberの最新作「Sway」にボーカル参加している。 PVを見た時はローラ・ニーロみたいでいいじゃないと思っていたけど、ここではメロディが無い本当に弾き語りって感じの起伏のない静かな楽曲ばかり。スタンディングでこれはきつい。客の飲んで騒いでる声の方が大きかったくらい。 しかしアメリカのライブハウスでそんな状況は当たり前なのか、強心臓で4曲も平坦な曲を歌い続け帰って行った。あとまあ、君PVと違くない?な感じもあり。 その後インターバルが長く正直かなり疲れてきた(アムトラックとペトコパークで基本ずっと座っていたはずなんだけど)。 しかしもうすぐ現れる。 もう新しい洋楽バンド探して聴く情熱は無くなった自分に、この10年ニューアルバムを聴く楽しみを味あわせてくれたバンド、おそらく人生で最後に好きになったロックバンド――がこの目の前に現れる、という一念で耐えていました。 やっとBlue Octoberが登場したのは21:30のことである。メインアクトが出てくるのは2時間後くらいが当たり前なのでしょう。これならパドレスの試合最後まで見れた、と思うがHarvard of the Southは見たかったしな。 1. To Be 2. Sway 3. She's My Ride Home 4. HRSA 5. Say It 6. Light You Up 7. A Quiet Mind 8. Congratulations 9. Into The Ocean 10. Fear 11. Debris 12. Should Be Loved 13. Bleed Out 14. Hate Me 15. 18th Floor Balcony Encore: 16. The Worry List 17. Italian Radio 18. Things We Do At Night この日のセットリストは見つからなかったが、同じツアーの日がほとんどこれなので同じだろう。 最新作「Sway」からの曲が多く、次にブレイク作「Foiled」の曲が多い。好きな「Any Man in America」からの曲はあまり無かったがいいだろう。全くやらないと思っていた「Foiled」より前の曲もあった。 インスト「To Be」から「Sway」で静寂から徐々に壮大に盛り上がっていく様はやはりプログレッシブなライブだった。狭いライブハウスが幻想的な空間となり迫力満点。 ニューウェーブな始まりからポストグランジ的な盛り上がりを見せる「She's My Ride Home」のサビでライブはいきなり最高潮に。アッ、アッ、アッ、アッー! これがBlue Octoberか! この赤い照明をバックにジャスティン1人がブルーのライトを浴びて歌う絵は最も印象に残った。このジャスティンの勇姿がもう焼きついて離れない。「Say It」の熱唱。 そしてヒット曲の1つ「Into The Ocean」。ベースの人はやっぱり「ベースの人」だった。 この曲ではあらゆる楽器を使いこなすサウンドの要、ライアン・デラハウセイのバイオリンも大きな聴き所である。 彼はバイオリンをアゴに挟んだままギターを弾き、またバイオリンに素早くスイッチする。この技は見た事がなかった。 静寂にピアノのイントロから始まり、サビでいきなり大絶叫というモダンヘヴィロックらしい展開を見せる「Bleed Out」では客席に飛び込んでの熱演が行われた。 「Hate Me」。Blue Octoberの代名詞と言える最大のヒット曲。これをやらないわけがない。ついにこの曲を生で聴いた。 Hate me today. Hate me tomorrow. Hate me for all the things I didn't do for you. あらゆる感情が合わさったようなこの悲痛な叫び。炸裂した。もう思い残すことは無い。遠い所まで来て良かった。 そしてライブは終盤へ。 アンコールは間髪入れずに始まりました。 ラストの「Things We Do At Night」。地鳴りのような凄まじい迫力。これも最新アルバムからの曲ですが、こんな凄い曲があったのかと圧倒された。 終わった。夢の跡だ。正味1時間半くらいでした。もっと聴きたかった。何かのフェスに紛れてひっそり来日してくれないだろうか。 ここがその、裏の入場口の方。また10分くらい歩いてプリズンホテルまで帰りました。治安は大通りを歩いていれば23時でも危ない感じはないかな。 今日の戦利品。メタル系のライブでしか着れないTシャツと、どこで被るんだというキャップ。ジャスティンのソロとHarvard of the SouthのCD。 次回 4/10−1 サンディエゴ−ロサンゼルス−アナハイム〜エンゼルスタジアム |